コーヒー豆は日本でも作れるの?
2019年春に日本産コーヒー豆の生産を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」が発足しました。サッカークラブである沖縄SVと、コーヒー大手のネスレによる共同事業です。
日本でコーヒー豆が作れるのか聞かれる事がありますが、現在のところ沖縄や徳之島で小規模に作られているだけで、商業的に全国に出回ることはありません。よって今回のプロジェクトは私も期待していますし、沖縄産コーヒーが一般的になる日が来るといいなと思っています。
ではなぜ、日本産コーヒー豆はほとんど作られないのでしょうか?その大きな理由は気候的要因です。
コーヒー栽培において重要になるのが「年間を通した温暖な気候」「適度な降水量」「肥沃な土壌」の3つです。世界的に見てもコーヒー豆の主要な生産国は中米、南米、東南アジアやアフリカの一部など赤道に近い亜熱帯地域がほとんどです。よって、日本国内でコーヒー生産に適しているのは、沖縄やその周辺の島々に限定されるわけです。
コーヒー生産に適した気候を持つ亜熱帯地域は、赤道から南北25度以内といわれており、その範囲を「コーヒーベルト」と呼んでいます。沖縄は26~27度の為、残念ながらその範囲からは若干外れますが、最先端の農法でその不利を是非克服して頂きたいと思います。
コーヒーは苗上をして初めて実を付けるのに3年ほどかかるので、一般に流通し始めるのは大分先のことにはなりそうですが、その栽培の動向も含めて是非注目していきたいですね!